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もう一つの決心
12月 27th, 2011 by admin

晩秋の篭坂峠。
見下ろすと、渓谷の紅葉が見事だった。
俺は、愛車“ベレット1600GTR”を駆り、ヒルクライムを続けていた。
快調なエンジン音を響かせ、早朝の篭坂峠を飛ばす。
この車、40年以上前に生産中止になった名車だ。
ポンコツ同様なのを見つけ、3年の歳月と、大枚400万円をはたいて新車同様に仕上げたのだった。
快調この上ない。
実に気持ちよく俺のドライビングに応えてくれる。
そう、今の時代には死語となった言葉ではあるが、俺はこのドライビングテクニックにこだわるあまり、旧車オタクになったのだった。
なって正解、こんなに気持ちの良い時間を、一人で専有できるだなんて、ちょっと他の趣味では味わえない。
しかし、どこにでもリスクってやつはあるものだ。
旧車を幾らレストアして、新車同様にしようとも、やはりそこにはトラブルの芽はあるものだ。
それまで快調に回り、俺をある種の官能の世界にいざなってくれていたG161Wのパワーユニットは、いきなり何の前触れもなく、息の根を止めてしまった。
しかもヒルクライムの最中だから、当然上り坂で。
俺は仕方なくく、約1Km下にある食事と土産物を商売にしている大きな店の駐車場まで、ベレGをバックでくだらせることにした。
駐車場に着くと、俺は逆アリゲーターと呼ばれる独特の開閉機構を持つベレGのボンネットを開け、点検を始めた。
どうやら燃料系統ではない様子だ。
SUタイプのキャブのジェットからはきちんと燃料が噴き出す。
そうすると、残るのはそいつを爆発させるための、スパークが出ないと言うことになるので、電気系統と言うことになる。
どこだろう、プラグは替えたばかりだし、もしかしたらデスビかな、などといじっていると「どうしました、故障ですか」と言う女性の声がするので振り向くと、俺と同世代の背の高いショートヘアーの女性が、メカニックが着るツナギを来て立っていた。
全くのスッピンだが、かなり美人であることは判った。
彼女の繋ぎには“篠田モータース”と言う縫いとりが施されていた。
「いい車ですね、私実はベレGの大ファンなんです。
しかもこれ、Rですもんね。
ちょっと見せてもらってもいいですか?これでも私、この手の車には強いんですよ」と言いながら、さっさと点検を始めた。
すると「デスビのシャフトが折れちゃってますね。
うちの会社にたぶんパーツがあると思いますから、取ってきて交換すればすぐにOKですよ。
このお店の中で待っててください、1時間もかかりませんから」と言い残すと、篠田モータースとドアに書かれた軽トラに飛び乗り、走り去っていった。
コーヒーを飲みながら待っていると、彼女が戻ってきた。
俺にのところには来ないで、いきなりベレGのボンネットを開けて、作業に取り掛かった。
あっという間にデスビの交換が終わり、彼女がエンジンを始動してレーシング(空吹かし)を繰り返し、異常が無いことを確認したのち、エンジンを止めて、ドアを施錠して店に入ってきた。
俺は彼女にもコーヒーを頼んで「ほんとうにありがとうございました」と礼を言い、料金の清算を頼んだ。
彼女は「それではパーツ代だけお願いします。
あとは私の趣味のようなものですし、憧れのベレGRに触れたんですから良いんです。
それと、点火系統をデジタル化してみたらどうでしょう。
案外簡単にできるはずです。
その時には連絡してくださいね、東京まで、ローダーで取りに行きますから」と言って名刺をくれた。
なんと、彼女は“株式会社篠田自動車工業代表取締役”だった。
その後、俺はベレGの点火系統をデジタル化する決心をして、彼女に電話をした。
そして、約束の土曜日に彼女はローダーの助手席に乗ってやってきたのだ。
薄くメイクを施し、Gパンに真っ白な地にフェラーリのロゴの入ったトレーナーを着て、その上に真っ赤なダウンを着た彼女の姿は、何ともいえずに美しかった。
様々説明をしてくれた後、彼女はベレGに乗り込むと、ローダーにそっと乗せて行った。
俺は彼女とベレGを見送り、次に納車に着てくれた時に絶対にデートの約束をするという、もう一つの決心をしたのだった。

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モテるでしょうという言葉
12月 26th, 2011 by admin

○○くんってもてるでしょ?
こういう言葉を女性から言われたことはありませんか?
こういう言葉を発する女性は、
少なくてもあなたに探りを入れていることになりますよ。
恋愛相手の有無というものを、
この質問で確認しているわけですよ。
もちろん当然褒め言葉でもあるのですよ。
恋愛対象にしようかどうかを思案中ということなんです。
でも恋愛相手がいるならば、
それは道徳的にマズイということからこういうことを聞くのです。
もちろん後々になって後悔したくないという気持ちもあるでしょう。
どちらにせよ、
少なくてもあなた魅力を感じているという証拠であるのは確かです。
しかしながらお世辞である場合もありますから注意が必要なんです。
とにかく初対面の出会いの場で、
こういうことを聞いてくる女性がいるとするならチャンスと考えましょう。
少なくても興味は持ってくれているでしょうから。
当然のことながら、
興味というものを持ってくれなければ恋愛関係は始まりません。
興味からはじまり、
自分の勘が正しかったと確信に変わる。
そし恋愛が沸き起こり、
恋愛のアプローチというものをしていくことになるのですよ。
恋愛関係を築くためには、
まず相手の心を見抜くということです。
これを覚えておきましょう。

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再会を祝して乾杯
12月 9th, 2011 by admin

 三月の下旬、ちらほらと桜が咲き始めた頃だった。
 俺はいつものBARを出た。
 外は小雨が降っていた。傘がなかったのだが、俺は酔い覚ましにと思い、構わずに歩き出した。
 ふと、反対側の歩道を見ると、一人の若い女性が、俺と同じようなトレンチコートの襟を立てて、傘もささずに歩いていた。いまの俺、そして二十年も前の彼女と同じように。
 二十年前の同じような季節の頃だった。
 俺はまだ若く、二十代の後半だった。
 あの頃、いつも酒を飲みに行っていた新橋のBARで強かに飲み、電車はとっくの昔に運行を終えた時刻に俺は店を出たときのことだった。
 さすがにこの時間になると、歩く人の姿も少なく、おまけにタクシーの空車も殆ど通らない。
 悪いことには、雨も降りしきっていたと言う、ほぼ最悪の背景だった。
 そんな中、反対側の歩道に一人の女性が傘もささずに歩いていた。
 その後ろ姿が、雨にけぶり、何とも抒情的に俺には見えた。
 ほっそりとして、長い髪がトレンチコートの襟から流れでており、綺麗な足のラインが赤いピンヒールの中でフィニッシュをしている。何とも魅力的な後ろ姿だった。
 俺はしばらく佇み、彼女の姿が雨に霞んで見えなくなるまで、見送った。
 あれ以来、雨のなかで見た名も知らない女性に、俺はずっと恋をしていた。
 そして、あの時の俺の姿を重ねていた。
 そう、彼女に俺の失恋の痛手を重ねていたのだった。
 そしていつか、雨の歩道を傘もささずに歩いていた、あの抒情的なシーンが似合う彼女に会えるとの想いから、今日まで恋愛はしないことにしていた。
 しかし、今日、またあの日の彼女のような後ろ姿を見ることができた。
 俺は衝動的に反対側の歩道を傘もささずに歩く、その若いと思われる女性に声をかけてみたくなった。  
 俺はあたり構わずに反対側を歩く彼女に「お〜い、傘をささないと風邪をひくぜ」と、全く意識をしないうちに声をかけていた。
 「は〜い、ありがとう、大丈夫よ。貴方こそ傘をさしていないじゃないの。それこそ風邪をひくわよ」と言われてしまった。
 俺は思わず「そうか〜、心配してくれていたのか。そいつはどうも有難う。もう、二十年も君と再会できることを待っていたんだ。良かったら、この雨がやむまで、ちょっと雨宿り代わりに飲まないか〜」と、彼女に向かって叫ぶようにして言った。
 「そうね〜、あの時の新橋以来ね〜。無事だったの〜。いいわよ、飲みましょ〜」
 本当にあの時の彼女だったんだ。
 信じられない想いだった。
 こういうケースは再会とは言わないのだろうが、俺たちは再会を祝して乾杯をすることにしたのだった。

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愛される女の第一歩
12月 5th, 2011 by admin

そしてそれが一番の愛情表現だと思っている人が多い。
けれど逆に、男は会員の多い出会える出会い系で出会った好きでもない相手と、体の関係を持つこともできる生き物だということも
頭のどこかで理解をしている。
本当に愛される女になるにはどうしたらいいのか。
その答えは、まず相手を信用すること。
見えている部分のみを信じていても、所詮は他人の人生なので見えていない範囲のことは
想像でしかない。
相手への信用がないと、一緒にいない見えていない部分をいくらでも想像してしまうことができる。
例えば急に約束をキャンセルされた時、相手は仕事だからという理由を言ったけれど本当は
異性とのチャンスが突然きて、その人と同じ時間を過ごしているのではないか…。
もしくは出張だから連絡がつかないよ、と前もって言いながらも他の女性と旅行に行っていたり
長い時間を過ごしているのでは…。
なかなか連絡がつかないのは、実は自分の他に出会い無料ベスト10のサイトで出会った本命の彼女がいて、電話に出れないからだ、など
妄想の中ではどんな展開の設定も作れてしまう。
自分もそうであるように、恋人関係の中では一人の時間を作ることも大事だし、その日あったことを全て報告して共有する必要もない。
そこに信頼があるのなら、相手の生き方を詮索するようなマネをする必要はない。
そのような気持ちのいい関係を構築するには、もちろん相手も自分も誠実でいなければならない。
相手が不安に思うようなことは極力避けることが大事だ。
それが愛される女の第一歩。

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